書籍：Dior by John Galliano

《Dior by John Galliano (1997-2011)》は、クリスチャン ディオール クチュールの各クリエイティブ ディレクターのコレクションを紹介する《Dior by》シリーズの第5弾。ジブラルタル出身の英国人デザイナー ジョン・ガリアーノは、ディオール ウィメンズ コレクションのクリエイティブ ディレクターに就任する以前より、さまざまなアーティストやエネルギッシュな人々と出会い、強い絆を築いてきました。こうした気の合う仲間たちとの絆が、彼のキャリアを決定づける重要な役割を果たしたのです。ディオールのデザイナーに就任すると、ガリアーノは、歴史と文化からのさまざまなインスピレーションを融合させた、絢爛豪華なショーを披露して異彩を放ちます。ロマン主義と伝統に彩られた、万華鏡のように世界的に広がるインフルエンスと、自由奔放なクリエイティビティを発揮したのです。ガリアーノは、オートクチュールのサヴォワールフェールへのこだわりと生来の華やかな感性により、シルエットの達人という名声を得ています。オートクチュールの芸術性とその役割を再解釈したガリアーノは、自らの現実世界と空想世界への旅からの影響と、クリスチャン・ディオールが残した豊かな遺産を組み合わせることで、現代ファッションのスタイルコードを再定義しました。本書では、ガリアーノがディオールのために製作した卓越したシルエットの数々にスポットを当て、ラジズ・ハマニが撮り下ろしたガリアーノの最も代表的なモデルを、スティーブン・マイゼル、アニー・リーボヴィッツ、アーヴィング・ペン、パオロ・ロヴェルシが捉えた写真と共に紹介しています。