独創性に満ちた、クリエイティブなコラボレーション

この献身的な活動に呼応する、クレール・フォンテーヌによる2024年フォール コレクションショーのための大規模なインスタレーションは、スザンヌ・サントロの作品に、とりわけ《Per una espressione nuova (新たな表現に向かって)》に共鳴しています。クレール・フォンテーヌは「コレクティブ・アーティスト (アーティスト集団)」であり、フェミニズムをコンセプトに掲げるプロジェクトで、2004年、パリにて、フルヴィア・カルネヴァーレとジェームズ・ソーンヒルのデュオによって開始されました。

美術館の2階にある円形大広間に、それぞれ異なる色に輝くネオンがいくつも飾られています。これらのネオンが再現しているのは女性の手で、その指はダイヤモンドを形作っています。このジェスチャーは、1970年代後半から1980年代初頭にかけて広がったフェミニストの抗議運動から生まれたものです。女性のエンパワーメントを力強く象徴する、自然発生的なジェスチャーが、現れたかと思うとすぐに消え去ります。

「翼のように浮かぶたくさんの手が、女性たちの反乱を想起させます。当時、彼女たちの手は高く掲げられ、ダイヤモンドを形作っていました。このビジョンに対する明確な説明や完全な解釈はありませんが、それでも私たちはその沈黙について深く掘り下げることができます」。クレール・フォンテーヌは、女性たちや物事の生物学的生命をたどる、さまざまなイメージを作り上げています。

モデルたちが歩くフロアは、クレール・フォンテーヌが、パレルモの古い家の屋根のない中庭で使われていたタイルに着想を得て考案したものです。地中海沿岸の魅力と、クレール・フォンテーヌの第二の故郷であるパレルモが表現されており、シチリアのタイル張り職人たちの彫刻的、絵画的な技能にオマージュを捧げた、視覚的なアクセントとなっています。

*1970年、芸術評論家で哲学者でもあるカルラ・ロンツィ、アーティストのカルラ・アッカルディ、政治ジャーナリストのエルヴィラ・バノッティによって設立された。